さいたま国際音楽コンクールの審査でした(ヴァイオリン)
第2回さいたま国際音楽コンクールの本選審査をしてきました。
このコンクールの特色は、楽器ごとのカテゴリーではなく、年齢などの区分で、あらゆる楽器が同じ土俵で審査に臨むという、”異種格闘技”のようなカラーを持っています。
前回に引き続き、今回もピアノにヴァイオリン 、マリンバ、声楽、フルートに室内楽と、本当にバラエティ豊かなプログラムと熱演を聴かせていただきました!
今回担当したジュニア部門は~12歳まで、小学生が主な対象になるカテゴリーでした。
この年齢に関しては、やはり楽器の性質上、ピアノという楽器が小学生時点での”成熟度”にはアドヴァンテージがあり(あと単純に人口も多いので)、8割の出場者がピアノ、もしくはピアノ連弾で出場してくださいました。
このような年齢を対象にしたコンクールでよく聞かれるのが「この年齢でよくこんな難しい曲を」といったものですが、今回もみなさん果敢にバリエーションに富んだ曲を披露してくれました。
同時に、その中で本選に出場したヴァイオリン、声楽、フルートの方もとても素敵な演奏を聴かせてくれました。特に、フルートの方は、決して簡単ではないプーランクの作品を、技術的な箇所もクリアし、またプーランク特有のフレージングも自然につくり、立派な演奏をされていました。
表彰式の講評でも述べたのですが、コンクールに出場する以上”弾けている”のは前提であり、その中で頭一つ抜けるには、何かひとつ違うものを持っていないと印象に残りにくいとも感じます。全体的には、音楽は音を出したら終わりではなく、その音をどのように次に繋げるのか、処理するのかということまで意識を向けてほしいな、と思う演奏もいくつかありました。
リクエストを言い出したらキリがありませんが、いずれにしても今回の舞台に向けてしっかりと演奏を仕上げてきた出場者の方々、またそこまでサポートをしてきた全ての方々、本当にお疲れ様でした。
今回のコンクールが、演奏された全ての方々の今後の糧となりますように!
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