「アンサンブル・プロジェクト」リハーサル

query_builder 2026/10/23
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教室の生徒さんと講師が、室内楽で共演するコンサート「アンサンブル・プロジェクト」。

先日は、初回のリハーサルを行いました。



このプロジェクトは、普段のレッスンで取り組んでいるソロの演奏とはまた違った形で、室内楽を経験してもらうための企画です。ピアノやチェロの生徒さんたちとも一緒に演奏し、互いの音を聴きながら音楽を作っていく。そうした経験を通して、アンサンブルならではの楽しさや難しさを学んでもらえたらと思っています。



昨年に引き続き、今回もピアニストの棟方真央先生、チェリストの小林幸太郎先生にご出演いただきます。お二人の生徒さんたちにも参加していただき、さまざまな編成で室内楽をお届けします。

プログラムは、ハイドンやモーツァルトのピアノ三重奏曲から、ベートーヴェン、シューマン、ドヴォルザークの大作まで、盛りだくさんの内容となりました。





講師演奏ではベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番「大公」を演奏します。

ピアノ、ヴァイオリン、チェロという編成のために書かれた、室内楽作品の中でもひときわ存在感のある名曲です。

ベートーヴェンの中期から後期へと向かう時期の作品で、豊かな響きと堂々としたスケール感が魅力。3つの楽器がそれぞれ独立した役割を持ちながら、ひとつの大きな音楽を作り上げていきます。



室内楽というと、少人数で演奏する親密な音楽というイメージがあるかもしれません。しかし、この「大公」は、まるでオーケストラを思わせるような壮大さも持っています。



今回のプログラムには、ピアノを含まない弦楽四重奏もあります。

演奏するのは、モーツァルトの《ディヴェルティメント ニ長調》です。


こちらは、桐朋学園で学んだ弦楽器奏者にとっては、いわばおなじみの曲。




高校に入ると、弦楽合奏の授業などで取り組む機会があり、アンサンブルの基礎を学ぶうえでも思い出深い作品です。


モーツァルトらしい明快さと、無駄のない美しい音楽。親しみやすく、聴いていても楽しい曲ですが、実際に演奏するとなると、これがなかなか難しいのです。


曲そのものがシンプルで素晴らしいことは、言うまでもありません。


しかし、シンプルな音楽ほど、演奏する側に求められるものがよく見えてしまいます。


華やかな技巧で聴かせる曲とは違い、余計なことをせず、音楽そのものの美しさを伝えることが大切です。だからこそ、ひとつひとつの音を丁寧に扱わなければなりません。


アンサンブルの基礎が身についているかどうかが、演奏の質にそのまま表れてしまう。そういう意味では、怖い曲でもあります(笑)。


簡単そうに聴こえる音楽を、本当に美しく、自然に、そして説得力を持って演奏する。その難しさと面白さを、今回の演奏でも感じていただけたらと思います。


そして、今回のプログラムにはピアノ五重奏曲も登場します。

演奏するのは、シューマンのピアノ五重奏曲と、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番です。

ピアノ五重奏は、ピアノに弦楽四重奏を組み合わせた編成。ヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロ、ピアノという5人で演奏します。


ピアノ三重奏とはまた違い、弦楽器同士の重なりや掛け合いが豊かになり、音楽の表情もさらに広がります。弦楽器がひとつのまとまりとなってピアノと対話したり、それぞれのパートが独立して動きながら音楽を盛り上げたりと、聴きどころもたくさんあります。

シューマンのピアノ五重奏曲は、室内楽の名曲として広く親しまれている作品です。情熱的な旋律や、楽器同士が次々と受け渡していく音楽の流れが魅力で、5人の個性がひとつになったときの充実感は格別です。


一方、ドヴォルザークはピアノ五重奏曲第2番(有名なほう?)。

ドヴォルザークらしい魅力が全開の、とても素敵な作品です。


民族舞曲を思わせるリズムや、どこか懐かしさを感じる旋律、そして情熱的に盛り上がっていく音楽。親しみやすいメロディーが次々と現れ、聴いているうちに自然と引き込まれてしまいます。

楽器同士の対話によって、嫌でも盛り上がる曲です(笑)


それぞれの楽器が持つ魅力を生かしながら、全体としてどのような音楽を作り上げていくのか。ピアノ五重奏ならではの迫力と、室内楽ならではの細やかなやり取りを、ぜひ会場でお楽しみください。


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今回が初回のリハーサルでしたが、生徒のみなさんはとてもよく準備してきていました!

室内楽では、自分のパートをきちんと弾けることはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。


相手の音を聴き、呼吸を合わせ、必要に応じて自分の音の出し方やタイミングを調整する。ときには自分が音楽を引っ張り、ときには相手の演奏を支える。そうしたやり取りの中で、ひとりで演奏しているときとは違った発見がたくさんあります。



こうした経験は、室内楽だけでなく、普段のソロの練習にもつながっていくものです。

初回のリハーサルでは、まずは全体の流れを確認しながら、実際に一緒に音を出すことで、それぞれの曲の方向性を共有していきました。

ここから本番まで、さらに細かい部分を確認し、音楽を深めていきたいと思います。


2026年室内楽コンサート松戸チラシ


いよいよ今週末は松戸公演です。


会場は、松戸駅前にあるfelix音楽ホール。


今回のリハーサルでも使用している、できたばかりの素敵なホールです。


そして、なんとこちらのホールは、チェリストの小林幸太郎先生の持ち物なのです!


駅からも近く、室内楽を楽しむにはぴったりの空間です。出演者にとっても、こうした環境で本番を迎えられるのはありがたいことです。



松戸公演の後は、来週末にさいたま公演も控えています。

同じプログラムでも、会場やその日の空気、一緒に演奏する人たちの音によって、音楽は少しずつ違った表情を見せてくれます。


リハーサルで積み重ねてきたものを大切にしながら、それぞれの本番でどんな音楽が生まれるのか、私たち自身も楽しみにしています。


生徒のみなさんにとっても、普段のレッスンとは違う環境で、講師やほかの生徒さんたちと一緒に演奏することは、貴重な経験になるはずです。




室内楽の魅力は、ひとりでは作ることのできない音楽を、仲間と一緒に作り上げていくこと。


その楽しさを感じてもらえるよう、そして聴いてくださる皆さまにも楽しんでいただけるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。



松戸公演、さいたま公演ともに、皆さまのご来場をお待ちしております!

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